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フッ素塗料のメリットデメリット

フッ素塗料とは、蛍石を原料としたフッ素樹脂を配合した塗料のことをいいます。

高価な塗料ですが、優れた耐久性や耐候性を持っているので、一般住宅だけでなく大型建造物での塗装にも使われます。

一般住宅では、紫外線による劣化が激しい屋根を中心に、外壁やシャッターなどに使われることが多いです。
さらに、航空機や調理器具などにも使われており、さまざまな用途があります。

フッ素塗料は耐用年数が長く、塗り替え頻度を少なくすることが可能です。
一度の工事価格は高くとも、結果的に建物のライフサイクルコストの削減につながるでしょう。

また、フッ素樹脂には「3フッ化型フッ素樹脂」と「4フッ化型フッ素樹脂」があります。
「3フッ化型」は紫外線に弱いので、耐久性は4フッ化型の方が高いです。

現在販売されている塗料の中で、合成樹脂を主成分としているタイプのものでは「4フッ化型フッ素塗料」が最もハイグレードな塗料となっています。

フッ素塗料のメリットをまとめてみました。

耐久性・耐候性

・紫外線に強い
・雨水に強い
・酸化に強い
・温度変化に強い

親水性・低摩擦性

・雨と一緒に汚れを落とす
・汚れが付着しにくい(低汚染性)

耐摩耗性

・光沢が長持ちする

耐薬品性

・酸性雨に強い

防藻性・防カビ性

・藻やカビが付きにくい

耐熱性

・紫外線の熱による劣化がしにくい

まず、フッ素塗料で注目すべきメリットは耐久性、耐候性の高さです。
特に「4フッ化型」は変形や変色、劣化などがしにくい特性を持っています。

耐摩耗性も優れていて光沢が長持ちしやすいです。
たとえば、シリコン塗料の光沢は8〜10年ほどで20%減少するのが一般的になります。
しかし、フッ素塗料の光沢は20年ほどでわずか10%しか減少しません。

また、耐熱性もあるので、屋根や外壁に塗装することで紫外線や外気などの熱から住宅を守ってくれる効果が期待できます。

フッ素塗料のデメリットをまとめてみました。

弱い点

概要

一般住宅の塗料としてはコストが高い

シリコン塗料の1.6倍ほど高い

再塗装がやや難しい

塗膜の耐久性が低下していない場合は塗料の密着性が悪い

塗膜が硬く、弾力性がない

ヒビが入ることもある

フッ素塗料は、メリットと表裏一体のデメリットを持っています。
フッ素塗料の塗膜は、硬くて親水性をもつため、塗り替える際に塗料の密着を妨げる可能性が高いです。

そのため、塗り替える際は密着性が高くなるように、適した下塗り塗料を選ばなければなりません。

また、塗膜が硬い性質のためひび割れを起こしやすくなります。

サイディング外壁の継ぎ目に施工するコーキングと相性が悪く、ひび割れを防ぐためにひと手間を加えた施工(※1)が必要になるでしょう。※1 サイディング外壁の塗装後にコーキングを後打ちする

弊社で使用しているフッ素塗料はKFケミカルの4フッ化フッ素塗料のセミフロンマイルド、セミフロンルーフです。
4フッ化特有の高耐候性を有しており、紫外線や雨、風など過酷な気象条件に対しても優れた性能を発揮します。また、塗膜の柔軟性、強靭性に優れた物性を実現し、耐屈曲性や耐衝撃性などの物理的性能に対しても適応しております。金属下地に関しても優れた付着性、柔軟性を発揮します。また、宮古島の苛酷な環境における実証実験により顔料選定を実践した結果、真に優れたラジカル制御性を備えた耐候性を実現しました。塗膜表面に親水性成分を形成することにより、空気中の塵や埃、排気ガスなどよる雨筋汚れが少ないという特徴があります。
是非ご検討ください。よろしくお願いします。