無機塗料のメリットとデメリット
無機塗料のメリットとして
紫外線によって劣化する樹脂成分がほぼはいっていないので、耐候性に優れています。
それに伴い耐用年数も比較的長く、塗装条件や商品によってさまざまですが、耐用年数は20~25年ほどになります。
カビや苔が栄養にして繁殖する有機物があまり含まれていないためカビや苔が生えにくいです。
無機塗料は、静電気が発生しにくいためホコリなどの汚れがつきにくいです。
親水性にも優れており、外壁に汚れが付着しても
雨水で洗い流されます。
親水性とは、水を弾くのではなく水を馴染ませる性能のことです。
雨が降れば、外壁と汚れの間に雨水が入り込み、汚れと一緒に流れ落ちてくれます。
また無機塗料は鉱物やガラスなどの無機物を主成分としてるので燃えにくいです。しかし、有機物も含んでいるので全く燃えないというわけではありません。
無機塗料のデメリットとして
ほかの塗料タイプと比べて価格が高い点は、無機塗料の大きなデメリットです。耐用年数は長いのでコストパフォーマンスは良いといえます。外壁の塗装工事の回数を減らしたい方にはおすすめの塗料です。
無機塗料でできた塗膜(塗装の膜)は、ヒビ割れを起こしやすいです。
無機物が主成分のため、塗装後は非常に硬い塗膜となってしまいます。外壁にひびがはいってしまうと一緒に塗膜もひび割れてしまう可能性が高いです。ヒビが入りやすい外壁への施工にはあまりおすすめできません。
無機塗料は塗膜が硬く固まるため、扱いが難しいので業者選びに注意が必要です。技術力のある職人がキチンとした手順で塗装を行わなければ期待通りの効果は見込めません。20年以上の耐久性をもつはずの塗料が、5年以内に剥がれてしまう可能性もあります。期待通りの効果を得るためにも、外壁塗装の業者選びも慎重に行いましょう。
無機塗料の塗膜は、汚れが付着しにくいため無機塗料の上から塗装しようとすると新しい塗料が密着しにくく剥がれやすくなってしまう可能性があるということかあります。無機塗料の塗装面の上から再塗装すると、想定したよりも早く剥がれてしまう場合もある、ということを覚えておきましょう。
無機塗料は、ツヤ消しができないことがよくあります。できたとしても、調整して3〜5分艶までの商品が多いです。調整しすぎると塗りムラができて塗料の機能性が失われてしまう恐れがあります。
エムズカラーで使用する無機塗料は無機と4フッ化フッ素のハイブリッド塗料でKFケミカルのセミフロンスーパーシリーズです。
特殊変性したオルガノポリシロキサン系樹脂と4フッ化フッ素樹脂からなる2液常温反 応硬化形の弱溶剤無機フッ素塗料です。 熱や紫外線に安定なポリシロキサンをフレキシブル性に優れた特殊成分を用いて樹脂を変性することで、無機の特長 である優れた耐候性・耐汚染性と有機の特長である耐屈曲性・耐クラック性双方を兼ね備えた次世代の塗料です。
遮熱タイプもありますので是非ご用命ください。